コロタイプとは?
ころたいぷ
コロタイプとは、写真の画像をゼラチンを使って精密に印刷する技法で、階調の再現性が高く美術品の複製印刷に用いられてきた手法です。
コロタイプ(collotype)とは、ゼラチンを感光材料として用いた平版印刷の一種です。19世紀後半にヨーロッパで開発され、写真原稿の細かい階調をほぼそのまま印刷物に再現できる特性から、美術・文化財の精密複製や高品質な写真印刷に広く利用されてきました。
コロタイプの仕組みは、ガラス板や金属板にゼラチンを塗布し、光に当てると硬化する性質(感光性)を利用します。露光後にゼラチン面は細かいしわ(レチキュレーション)を形成し、このしわの深浅によってインクの保持量が変わり、写真のような連続的な階調が印刷面に生まれます。スクリーン(網点)を使わないため、網点パターンが現れない滑らかな仕上がりが特徴です。
コロタイプの特徴と用途は以下のとおりです。
- 網点なしで連続階調を再現できる唯一に近い印刷技法
- 美術書・絵画複製・博物館の資料印刷などに活用される
- 印刷速度が遅く手間がかかるため、現代では希少な技法となっている
- 日本では京都の便利堂が世界的に知られるコロタイプ専門工房として継承している
デジタル印刷が普及した現代においても、コロタイプの精密な階調再現は他の印刷技法では代替しがたいとされ、文化財保護の分野で根強い需要があります。
使い方・例文
「国宝の絵巻物の複製本に使われたコロタイプ印刷は、原画の繊細な筆致まで忠実に再現している」というように、高精度な美術複製や文化財の印刷を語る場面で使われます。
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