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コリ回路とは?

こりかいろ

コリ回路とは、筋肉で生じた乳酸を肝臓でグルコースに再合成して筋肉に戻すエネルギー代謝の循環経路で、カール・コリとゲルティ・コリの研究にちなんで名付けられました。

コリ回路(Cori cycle)は、骨格筋と肝臓の間でグルコース乳酸がやりとりされる代謝経路のことです。1929年にノーベル賞を受賞したカール・コリゲルティ・コリ夫妻が詳細を解明したことから、この名称が付けられました。

回路の流れを順に追うと次の通りです。

  1. 激しい運動中など酸素が不足した状態では、骨格筋がグルコースを嫌気的解糖によって分解し、乳酸(lactate)を産生する
  2. 乳酸は血流に放出され、肝臓へ運ばれる
  3. 肝臓では乳酸を糖新生の基質として再びグルコースへ変換する(乳酸→ピルビン酸→グルコース)
  4. 再合成されたグルコースは再び血流を介して筋肉に届けられ、エネルギー源として利用される

この循環の重要な点は、筋肉は酸素がなくてもATPを産生し続けられる一方、肝臓がエネルギー(ATP)を消費してグルコースを再生するという「分業構造」にあります。筋肉はエネルギーを前借りし、肝臓が後払いで回収するような関係です。

コリ回路は乳酸アシドーシスを緩和する役割も持ち、激しい運動後の疲労回復や血糖維持にとって欠かせない仕組みです。なお、類似の経路としてアラニン回路(アラニン-グルコース回路)も知られており、筋肉が産生したアラニンを肝臓で処理して糖新生に利用します。

使い方・例文

短距離走などの無酸素運動で筋肉が大量に乳酸を産生した後、肝臓がその乳酸をグルコースに再変換して血糖を補う場面で、コリ回路が活発に機能します。

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