コミ族とは?
こみぞく
コミ族とは、ロシア北部のコミ共和国を中心に居住するウラル語族系の先住民族で、独自の言語・文化を持ちながら現在も生活を続けています。
コミ族(Коми народ)は、ロシア連邦コミ共和国を主な居住地とするフィン・ウゴル語族の民族です。コミ語はウラル語族に属し、フィンランド語やエストニア語と遠い親戚関係にある言語です。人口はおよそ20万人前後とされており、その多くがコミ共和国内に暮らしています。
コミ族は大きく二つの集団に分けられます。ひとつは「コミ・ジリャン」と呼ばれる集団で、コミ共和国の中南部に多く、農業や牧畜を主な生業としてきました。もうひとつは「コミ・ペルミャク」で、ペルミ地方に居住し、こちらも独自の方言・文化を持っています。
伝統的な生業は以下のように多様です。
- トナカイの遊牧(特に北部地域)
- 狩猟・毛皮獲得
- 漁労(カマ川・ヴィチェグダ川流域)
- 農業・製材業(南部)
14世紀後半にはロシア正教の聖人ステファン・ペルムスキーによってキリスト教化が進められ、コミ文字(古コミ文字)が作られた歴史を持ちます。ソビエト時代には急速なロシア化が進みましたが、現在はコミ語の復興運動や伝統文化の保存活動が行われています。コミ共和国はロシア連邦の構成主体のひとつとして、一定の自治権を持っています。
使い方・例文
ロシアの少数民族や北極圏の先住民族文化を研究する場面で、コミ族はウラル語族の東方への広がりやトナカイ遊牧文化の事例として取り上げられます。
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