フィン・ウゴル語族とは?
ふぃんうごるごぞく
フィンランド語・ハンガリー語・エストニア語などを含む、ウラル語族の主要な語族であり、インド・ヨーロッパ語族とは系統を異にします。
フィン・ウゴル語族(Finno-Ugric languages)は、ウラル語族を構成する最大の下位分類で、フィンランド語・エストニア語・ハンガリー語(マジャール語)をはじめ、サーミ語・モルドヴィン語・マリ語・ウドムルト語など数十の言語を含みます。話者は主にヨーロッパ北部からロシア西部、ハンガリーに分布しています。
この語族の最大の特徴は、周辺に広がるインド・ヨーロッパ語族(英語・ドイツ語・ロシア語など)とはまったく異なる系統であることです。語彙の共通点がほぼなく、言語的に孤立して見えるため、ハンガリー語やフィンランド語は欧州語の中でも「習得が難しい」と言われます。
文法的には膠着語(こうちゃくご)の性質が強く、格語尾を多用して語の機能を示す点が共通しています。フィンランド語には15格、ハンガリー語にはさらに多い格があるとされます。また、一般に文法的性(男性・女性・中性)の区別がなく、三人称単数に性差のない代名詞を用います。
この語族の起源は、ウラル山脈周辺にさかのぼると考えられており、各言語が地理的に広く分散している一方で、基本語彙や語形変化のパターンに古い共通の痕跡が残っています。比較言語学の観点から、言語の多様性と系統を研究する上で重要な語族のひとつです。
使い方・例文
フィン・ウゴル語族の研究では、フィンランド語とハンガリー語が同じ語族に属しながらも、互いにほぼ通じないことが興味深い事例として挙げられる。
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