シンティとは?
しんてぃ
シンティとは、主にドイツ語圏中心に中央ヨーロッパに居住するロマニ系少数民族の一集団です。
シンティ(Sinti、単数形:Sinto)は、インド亜大陸を起源とし中世以降にヨーロッパへ移住してきたロマニ系民族のうち、主にドイツ・オーストリア・フランス・イタリア北部などの中西欧に定住した集団を指します。「ロマ」という呼称が広義に使われる一方、シンティは独自の民族的アイデンティティを持ち、自称として「シンティ」を用います。
言語面では、インド・アーリア語系のロマニ語を基盤とした「シンティ語」(ドイツ語などと混合したバリエーションを含む)を持ちますが、現代では周辺の多数派言語への移行が進んでいます。伝統的に音楽・工芸・商業などに携わる集団が多く、ヨーロッパの音楽文化にも大きな影響を与えてきました。
歴史的には長年にわたる差別と迫害を受けてきており、特にナチス・ドイツによるホロコースト(ロマニ語で「ポライモス」とも呼ばれる)では、多くのシンティ・ロマが強制収容所で命を奪われました。この歴史的迫害は現在も記憶・追悼の対象となっています。
現代では、シンティの人々はヨーロッパ社会に統合されながらも独自の文化的アイデンティティを保ちつつ生活しており、少数民族の権利保護の観点からも国際的な関心が続いています。
使い方・例文
ドイツやオーストリアの少数民族政策を解説する文脈で「シンティ・ロマの文化的権利保護」のように、ロマと並べて言及されることが多い語です。
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