コバネイナゴとは?
こばねいなご
コバネイナゴとは、日本の水田地帯を中心に広く分布するバッタ科の昆虫で、翅が腹部末端まで達しない短翅型が多く、稲の害虫でもある一方、食用としても古くから利用されてきました。
コバネイナゴ(小翅稲子、学名:Oxya yezoensis)は、バッタ目バッタ科に属する昆虫で、日本全国の水田・草地・河川敷などに広く分布しています。体長はメスで35〜45mm、オスで25〜35mm程度で、緑色または褐色の体色を持ちます。和名の由来は「翅が小さいイナゴ」という意味で、長翅型の個体もいますが、短翅型(飛翔能力が限られる)が多いことが特徴です。
農業上はイネの茎葉を食害する稲の害虫として知られており、かつては大発生により深刻な農業被害を引き起こすこともありました。農薬の普及以降、大規模な発生は減少しましたが、現在でも水田周辺で秋口に大量に見られます。
一方で、コバネイナゴは日本各地で食用昆虫として親しまれてきた歴史があります。
- 長野県・山梨県・群馬県などの内陸地方では、秋の稲刈り後に捕獲し、醤油・砂糖・みりんで甘辛く煮た「イナゴの佃煮」として食べる食文化が現在も続いています。
- タンパク質・ミネラルが豊富で、栄養価が高い食材とされています。
- 近年の昆虫食ブームでも注目されており、缶詰や乾燥品としても販売されています。
秋の風物詩として田んぼの畦道や草むらで見かけることが多く、子どもたちが捕まえて遊ぶ昆虫としても馴染み深い存在です。
使い方・例文
秋の稲刈り時期に長野や群馬の道の駅や産直市場を訪れると、「イナゴの佃煮」として瓶詰めされたコバネイナゴが販売されているのをよく見かけます。
この用語をシェア
最終更新: