ゲオルグ・フォン・ベケシーとは?
げおるぐふぉんべけしー
ゲオルグ・フォン・ベケシーは、耳の蝸牛における音の伝わり方を解明し、1961年にノーベル生理学・医学賞を受賞したハンガリー出身の物理学者・生理学者です。
ゲオルグ・フォン・ベケシー(Georg von Békésy、1899〜1972年)は、ハンガリー生まれの物理学者・生理学者で、聴覚のメカニズム研究を飛躍的に前進させた人物です。ブダペスト大学で物理学の博士号を取得した後、ハンガリーの電話会社や後にハーバード大学などで研究に従事しました。
彼の最も重要な業績は、内耳の蝸牛(かぎゅう)における「行波理論」の確立です。蝸牛の基底膜が音の周波数に応じて異なる場所で最大振動する仕組みを精密に測定・記述し、高音は蝸牛の基部、低音は頂部で感知されることを実証しました。この発見は、音がどのように周波数ごとに分離されて神経に伝わるかという長年の謎を解き明かすものでした。
ベケシーは耳の精緻な物理モデルや実験装置を自ら製作し、蝸牛の機械的な動きを直接観察・測定するという独創的な研究手法を用いました。これらの業績が評価され、1961年にノーベル生理学・医学賞を単独受賞しました。彼の研究は現代の補聴器や人工内耳の設計にも基盤を提供しています。
使い方・例文
「なぜ耳は音の高低を聞き分けられるのか」を説明する際に、蝸牛の行波理論の発見者としてベケシーの名前が登場します。
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