グンタイアリ族とは?
ぐんたいありぞく
グンタイアリ族とは、大規模な群れで行動し、定住せずに移動を繰り返しながら沿道の生物を捕食するアリの分類群です。
グンタイアリ族(Army ants)は、ハチ目アリ科に属するアリの一群で、熱帯・亜熱帯地域を中心に分布しています。アフリカや中南米に多くの種が知られ、サスライアリ族(Dorylinae)などを含む場合もあります。
グンタイアリの最大の特徴は、固定した巣を持たない「遊牧性」の生活スタイルです。数十万から数百万匹に及ぶ巨大なコロニーが一体となって移動し、通過する地域の昆虫・クモ・小型動物を片端から捕食していきます。この大規模な行動は「アリの軍団(army)」に例えられ、名前の由来にもなっています。
行動は「遊牧期」と「定住期(ビバーク期)」を周期的に繰り返します。遊牧期には毎日移動しながら狩りを行い、定住期には女王アリと卵・幼虫を守るため一時的に一カ所に留まります。巣は働きアリが自分の体を連結させて作る「生きたビバーク(野営地)」と呼ばれる構造です。
生態系において捕食者として重要な役割を果たすとともに、グンタイアリの移動に伴い多くの鳥や寄生バエがその後をついて行き、アリが追い立てた昆虫を捕食するという共生関係も観察されています。
使い方・例文
アマゾンの熱帯雨林でグンタイアリの行軍に遭遇すると、地面を埋め尽くすほどの大群が波のように前進していく光景が見られます。生態学のフィールドワークや自然ドキュメンタリーでよく取り上げられます。
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