グルタチオンペルオキシダーゼとは?
ぐるたちおんぺるおきしだーぜ
グルタチオンペルオキシダーゼとは、活性酸素による細胞傷害を防ぐため、過酸化水素や脂質ヒドロペルオキシドを無害化する抗酸化酵素です。
グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)は、セレン(Se)を活性中心に持つ酵素で、生体の主要な抗酸化防御システムを担います。人体では複数のアイソザイム(GPx1〜GPx8)が存在し、細胞質・ミトコンドリア・細胞外など様々な場所に分布しています。
GPxの触媒反応は、グルタチオン(GSH)を還元剤として利用し、有害な過酸化物を無害な物質に変換することです。
- 過酸化水素(H₂O₂)→ 水(H₂O)へ還元
- 脂質ヒドロペルオキシド(LOOH)→ 脂質アルコール(LOH)へ還元
このとき2分子のGSHが酸化されてグルタチオン二量体(GSSG)となりますが、グルタチオン還元酵素によってNADPHを使ってGSHに再生されます。このリサイクル系が機能し続けることで、細胞は継続的に酸化ストレスに対抗できます。
GPxが活性低下すると、脂質過酸化が進んで細胞膜が損傷し、フェロトーシス(鉄依存性の細胞死)が誘発されることが近年明らかになりました。セレン欠乏はGPxの機能を直接損ない、心筋症(克山病)や免疫低下の原因になることが知られています。GPx4はがん細胞の生存にも深く関わるため、創薬ターゲットとしても研究されています。
使い方・例文
激しい運動後に生じる活性酸素の増加に対し、グルタチオンペルオキシダーゼが筋細胞の脂質過酸化を抑えることで、筋ダメージを軽減する役割を果たします。
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