グラビテーショナルレンズとは?
ぐらびてーしょなるれんず
グラビテーショナルレンズとは、巨大な天体の重力によって光の進路が曲げられ、その背後の天体が拡大・歪んで見える現象です。
グラビテーショナルレンズ(gravitational lens)、または重力レンズとは、アインシュタインの一般相対性理論に基づく現象で、銀河・銀河団・ブラックホールなど質量の大きな天体がその周辺の時空を歪めることで、背後から来る光が曲げられてレンズのように機能する効果を指します。
一般相対性理論によれば、質量を持つ天体は周囲の時空を歪め、光でさえも直進できずにその曲率に沿って進路を変えます。質量の大きな天体が観測者と遠方の天体の間に位置すると、遠方天体からの光がレンズ天体の重力によって複数の経路を経て届くため、実際の位置とは異なる場所に、また複数の像として見えることがあります。
重力レンズには強度によっていくつかの現れ方があります。
- 強い重力レンズ:光源の像がアーク状・リング状(アインシュタインリング)・多重像として現れる
- 弱い重力レンズ:背景銀河の形が統計的にわずかに歪む
- マイクロレンズ:恒星レベルの質量体が引き起こす一時的な増光現象
重力レンズは、暗黒物質(ダークマター)の分布を可視化する手段、遠方銀河の観測を可能にする自然の望遠鏡としての役割など、現代天文学で極めて重要なツールとなっています。
使い方・例文
「ハッブル宇宙望遠鏡の画像には、遠方の銀河がグラビテーショナルレンズ効果によってアーク状に引き伸ばされた姿が写っており、手前の銀河団が巨大な重力レンズとして機能している」という文脈で使われます。
この用語をシェア
最終更新: