クロワゾニスムとは?
くろわぞにすむ
クロワゾニスムとは、19世紀後半にフランスで生まれた絵画技法で、太い輪郭線と平坦な色面を特徴とする後期印象派の様式です。
クロワゾニスムとは、19世紀後半にフランスで展開された絵画の様式および技法のことです。フランス語の「cloison(仕切り・区画)」に由来し、太い輪郭線によって色面を区切るという特徴から名付けられました。
この様式は、エミール・ベルナールとルイ・アンクタンによって1887年ごろに確立されたとされています。ポール・ゴーギャンもこの影響を強く受け、後の総合主義(サンテティスム)へと発展させました。クロワゾニスムの特徴は以下の点に集約されます。
- 輪郭線を太く、はっきりと描く
- 色面を平坦に塗り、陰影をほとんど用いない
- 遠近法を意図的に無視し、装飾的な画面構成を重視する
- 日本の浮世絵やステンドグラスの影響を受けている
この様式は西洋絵画の写実主義的な伝統から大きく逸脱し、形と色そのものの表現力を前面に出しました。その後の象徴主義やフォーヴィスム、さらには抽象絵画への道を開く先駆的な役割を担い、近代美術史において重要な位置を占めています。
使い方・例文
ゴーギャンの作品『説教の後の幻影』などにクロワゾニスムの特徴がよく表れており、太い黒い輪郭線と平坦な朱色の地面が印象的に使われています。
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