クレバスとは?
くればす
クレバスとは、氷河や万年雪の表面に生じる深い亀裂のことで、登山者が転落すると脱出困難になる危険な地形のひとつです。
クレバス(crevasse)は、氷河や広大な雪原が移動・変形する際に生じる深い割れ目(亀裂)です。氷河はその重みで山肌を流れ下りますが、地形の起伏や流速の違いによって氷に引張応力が発生し、表面から深さ数十メートルに及ぶ縦割れが生まれます。
クレバスの特徴として以下が挙げられます。
- 幅は数センチから数メートル以上まで様々で、外見では深さがわかりにくい
- 降雪で表面が覆われた「スノーブリッジ」状態になると、踏み抜きの危険が高まる
- 内部は光が届かず、転落すると脱出が極めて困難になる
- 氷河の流れによって形状・位置が変化するため、過去のルート情報が通じないことがある
クレバスが特に多く見られる地形としては、氷瀑(アイスフォール)と呼ばれる急傾斜の氷河帯が代表的です。エベレスト登山でも有名な「クームバレー」と「ローツェフェース」の間に位置するクームブ・アイスフォールはクレバスの密集地帯として知られ、登山者の大きなリスク要因となっています。
クレバスへの対策としては、ロープを結んだパーティで行動する(滑落時に仲間が止める)、プローブ(ゾンデ棒)で雪面を確認しながら進む、経験豊富なガイドに先導させるなどが基本です。氷河地帯を歩く登山者にとってクレバスの知識は生命に関わる重要な安全情報です。
使い方・例文
アルプスやヒマラヤの氷河を歩く登山ツアーでは、クレバスへの転落事故を防ぐためにガイドがロープで全員を繋ぎ、雪面を確認しながら慎重に行動します。
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