クルザードとは?
くるざーど
クルザードとは、ブラジルが20世紀後半に使用した通貨のひとつで、インフレ対策のために導入・廃止を繰り返した経緯を持つ歴史的な通貨です。
クルザード(Cruzado)は、ブラジルで1986年から1990年ごろにかけて使用された通貨です。それ以前のクルゼイロに代わって導入されたもので、名称はポルトガル語で「十字架」を意味するクルスに由来しており、ポルトガルの探検時代の硬貨名にもつながる歴史的な言葉です。
ブラジルは20世紀後半に慢性的なハイパーインフレに悩まされ、通貨単位の切り下げや新通貨の導入を繰り返しました。クルザードは1986年のクルゼイロ・プラーノ計画の一環として導入され、物価安定を目指しましたが、インフレを抑制しきれずに「クルザード・ノヴォ」への移行を経て短命に終わりました。
クルザードをめぐる経済的背景を整理すると次の通りです。
- 1000クルゼイロ=1クルザードという切り下げで導入された
- 一時的に価格凍結政策が実施され、民衆が店頭で価格監視する社会現象が起きた
- 再びインフレが進行し、1989年にクルザード・ノヴォに移行した
- その後もクルゼイロ、レアルへと通貨が変遷した
現在のブラジルの通貨はレアル(Real)であり、1994年の「レアル・プラーノ」によってインフレが安定化しました。クルザードはブラジル経済の混乱期を象徴する通貨として貨幣史に記録されています。
使い方・例文
クルザード時代のブラジルでは、一週間で物価が大きく上昇することも珍しくなく、スーパーマーケットで市民が値札を監視・報告する「fiscais do Sarney」と呼ばれる現象が社会的な話題となりました。
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