ギブズエネルギーとは?
ぎぶずえねるぎー
ギブズエネルギーとは、化学反応や物理変化が自発的に進むかどうかを判断するための熱力学的な指標となるエネルギーです。
ギブズエネルギー(Gibbs energy)は、アメリカの物理学者ジョサイア・ウィラード・ギブズが19世紀後半に導入した熱力学的ポテンシャルの一種です。「ギブズ自由エネルギー」とも呼ばれ、記号Gで表されます。
定義は G = H − TS(H:エンタルピー、T:絶対温度、S:エントロピー)です。一定の温度・圧力のもとで起こる過程において、ΔG(ギブズエネルギー変化)が負であれば反応は自発的に進み、正であれば自発的には進まないことを示します。ΔG = 0 のときは系が平衡状態にあります。
ギブズエネルギーが重要な理由は、化学や生化学で扱う反応の多くが「一定温度・一定圧力」という条件下で行われるからです。この条件は実験室や生体内の環境に対応しており、ΔGを計算することで反応の方向と最大仕事量を予測できます。
具体的な応用例としては、次のものが挙げられます。
- 化学平衡定数Kとの関係:ΔG° = −RT ln K
- 電気化学での電池起電力の計算
- 生体内のATP合成・加水分解などの代謝反応の解析
- 材料科学における相変化・合金設計
現代の化学・材料・生命科学において、ギブズエネルギーは反応の自発性を統一的に論じるための中心的な概念として広く使われています。
使い方・例文
「この反応のΔGが負なので、常温・常圧では自発的に進む」というように、反応の進行方向を判断する場面で登場します。
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