ガルバニ腐食とは?
がるばにふしょく
ガルバニ腐食とは、異なる金属が電解質溶液中で接触することで電池が形成され、より卑な金属が優先的に腐食する現象です。
ガルバニ腐食(galvanic corrosion)とは、電気化学的に異なる2種類の金属が電解質(海水・雨水・湿気など)の存在下で接触したとき、電位差によって電流が流れ、電位の低い方の金属(卑な金属)が溶け出す腐食現象を指します。18世紀のイタリアの科学者ルイージ・ガルバーニにちなんで命名されました。
仕組みとしては、2種の金属を電解質溶液でつなぐと、一方がアノード(酸化電極)となって電子を放出しながら溶解し、もう一方がカソード(還元電極)となって保護されます。金属のイオン化傾向(電気化学系列)の差が大きいほど腐食速度が速くなります。
典型的な組み合わせと注意点は以下の通りです。
- 鉄とアルミニウム——アルミが卑側となって腐食しやすい
- 鉄と銅——鉄が卑側となり急速に腐食する
- ステンレス鋼と亜鉛——亜鉛が優先的に溶ける(亜鉛めっきはこれを意図的に利用した犠牲防食)
ガルバニ腐食への対策としては、同種または電位差の小さい金属を組み合わせる、絶縁材を挟んで電気的に分離する、防食塗装を施す、犠牲陽極を用いるなどの方法があります。船舶・橋梁・建築構造物などの設計では欠かせない考慮事項のひとつです。
使い方・例文
鉄製のボルトで銅板を固定した場合、雨水が入ると鉄がアノードとなって腐食が加速します。異種金属の接合部には絶縁ワッシャーを挟むことで防ぐことができます。
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