カヴァッハとロシャンとは?
かゔぁっはとろしゃん
カヴァッハとロシャンとは、ヒンドゥー叙事詩『マハーバーラタ』に登場する英雄カルナが生まれながらにして持っていた神授の黄金の鎧と耳飾りのことです。
カヴァッハ(黄金の鎧)とロシャン(黄金の耳飾り)は、インドの叙事詩『マハーバーラタ』の重要な登場人物であるカルナが、太陽神スーリヤの息子として誕生した際に身にまとっていたとされる神聖な防具です。この二つは合わせて語られることが多く、カルナの不死性と英雄性の象徴として物語の核心をなします。
カルナはこの鎧と耳飾りを持つ限り死ぬことができないとされていました。神々の王インドラはパンダヴァ兄弟(カルナの宿敵)を守るため、バラモン(司祭)に変装してカルナのもとを訪れ、施しを乞います。施しを断らないことで名高いカルナは、己の不死の防具であると知りながらもこれを切り取って与えてしまいます。この犠牲の場面は、カルナの寛大さと悲劇的な運命を象徴する『マハーバーラタ』最大の感動的エピソードのひとつです。
このエピソードが持つ意味は多層的です。
- 武力に勝る「惜しみなく与える徳」の体現
- 運命と自由意志の葛藤という叙事詩の主要テーマ
- 欺瞞によってすら徳ある者に勝てないという神々の苦悩
- カルナという悲劇の英雄像の完成
現代インドでは、カヴァッハとロシャンを手放すカルナの場面は寛大さと自己犠牲の模範として広く引用されており、演劇・映画・テレビドラマでも繰り返し描かれています。
使い方・例文
カヴァッハとロシャンは、インド神話や『マハーバーラタ』を扱う講座・作品において、英雄カルナの無比の寛大さと悲劇を語る場面で必ず登場します。
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