本文へスキップ

ハーバーとは?

はーばー

フリッツ・ハーバーとは、空気中の窒素からアンモニアを合成する「ハーバー・ボッシュ法」を開発し、20世紀の食料生産を支えたドイツの化学者です。

フリッツ・ハーバー(1868〜1934年)は、ドイツブレスラウ(現ポーランドのヴロツワフ)出身の化学者で、1909年にカール・ボッシュとともに「ハーバー・ボッシュ法」を完成させたことで知られています。

この方法は、大気中に無限に存在する窒素ガスを水素と反応させ、工業規模でアンモニアを合成する画期的なプロセスです。鉄系の触媒と高温・高圧という条件を組み合わせることで、それまで不可能だった工業的な窒素固定を実現しました。

アンモニア合成の意義は計り知れません。農業用の窒素肥料として大量に供給されるようになり、世界の人口増加を支える食料生産の飛躍的な拡大に直結しました。現在の地球上に生きる人間の半数以上は、この発明なしには存在できなかったとも言われています。

一方でハーバーは第一次世界大戦中、塩素ガスなどの毒ガス兵器の開発を主導した人物でもあります。この点で彼の業績は深く功罪が入り交じり、1918年のノーベル化学賞受賞に際しても激しい批判を受けました。科学者の倫理をめぐる議論に繰り返し引用される存在です。

使い方・例文

学校の化学や農業の授業で、「なぜ窒素肥料が普及したのか」を説明するときにハーバーの名が登場します。また「科学の功と罪」を論じる倫理的議論の文脈でも頻繁に取り上げられます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語