カルロス・サウル・メネムとは?
かるろすさうるめねむ
カルロス・サウル・メネムは、1990年代のアルゼンチンを統治した大統領で、急進的な市場自由化と通貨ペッグ制を推進したペロン党政治家です。
カルロス・サウル・メネム(Carlos Saúl Menem、1930〜2021年)は、アルゼンチンの政治家で、1989年から1999年まで2期にわたり大統領を務めました。正義党(ペロン党)に属しながらも、伝統的なペロニスモとは異なる新自由主義路線を採用したことで注目を集めました。
経済政策面では、1991年に財務大臣ドミンゴ・カバジョとともに「兌換法」を制定し、アルゼンチン・ペソを米ドルに1対1でペッグ(固定)しました。この政策は一時的にハイパーインフレを収束させる効果をもたらしましたが、長期的には輸出競争力の低下や財政悪化を招き、2001〜2002年の経済崩壊の遠因となったと評価されています。
また、国営企業の大規模民営化・規制緩和を断行し、外資導入を積極的に推進しました。外交面ではフォークランド諸島問題でイギリスとの関係改善を図り、米国との関係も強化しました。
一方で在任中から汚職疑惑が絶えず、退任後も武器密輸疑惑など複数の刑事訴追を受けました。晩年まで上院議員として政界に留まりましたが、2021年に死去しています。
使い方・例文
「メネム政権の通貨ペッグ制は短期的には安定をもたらしたが、2001年のアルゼンチン経済危機の布石となったと指摘されている」というように、中南米の経済政策史を語る際によく引用されます。
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