本文へスキップ

カミキリムシ科とは?

かみきりむしか

カミキリムシ科とは、長い触角と木材を噛み切る強力な顎を持つ甲虫の科で、幼虫が樹木の内部を食い荒らす種を多く含む大きなグループです。

カミキリムシ(Cerambycidae)は甲虫目(鞘翅目)に属す科で、世界に約3万5000種以上が知られる大きな科です。日本でも700種以上が記録されており山地から都市部まで幅広い環境に生息します。

カミキリムシ科の最大の特徴は、体長に匹敵するほど長い触角(「長角甲虫」とも呼ばれる由来)と、木質を噛み切れる強力な顎(大顎)です。体型は細長く、色彩や紋様は種によって多様で、鮮やかな斑紋を持つ種も多く見られます。

生態と農林業への影響については以下のとおりです。

  • 成虫は花粉・樹液・樹皮を餌にするものが多く、花の訪問者として送粉者になる種もある
  • 幼虫は「テッポウムシ」と呼ばれ、生木・枯れ木・竹などの内部に穿孔(せんこう)して木質部を食べる
  • ゴマダラカミキリ・クワカミキリなどは果樹・街路樹・農作物を加害する重要害虫
  • マツノマダラカミキリは松枯れの原因となる松材線虫病(マツノザイセンチュウ)を媒介する

一方で、ミヤマカミキリ・シラホシカミキリなど美しい色彩を持つ種は昆虫採集・標本製作の対象として人気があります。森林生態系における分解者・物質循環の担い手としての役割も持ち、生態学的にも重要なグループです。

使い方・例文

夏に庭のバラや果樹の根元近くに木屑が積もっていたら、カミキリムシ科の幼虫(テッポウムシ)が内部に穿孔している可能性が高く、早期発見と防除が必要です。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語