カヌーンとは?
かぬーん
カヌーンとは、中東から中央アジアにかけて広く使われてきた箱型の撥弦楽器で、多くの弦を持つ伝統的な楽器です。
カヌーン(Qanun、またはKanun・Kanoon)は、アラビア・トルコ・ペルシャなどの音楽伝統に根差した箱型の撥弦楽器です。台形の共鳴箱の上に多数の弦が張られており、奏者は両手の親指に付けたピックで弦を弾いて演奏します。
カヌーンの起源は古く、アラビア語で「法律・規範」を意味する語に由来するとも言われ、中世イスラム世界で広まったとされています。現代のカヌーンは72〜78本程度の弦を持つものが多く、3コースに分けて張られています。弦はナイロン製や羊腸製のものが使われます。
カヌーンの音楽的特徴は以下のとおりです。
- 各コースにマンダル(小さなレバー)が付いており、微分音(半音より小さい音)を演奏できる
- アラビア音楽・トルコ音楽・ペルシャ音楽などの独特の音階(マカームやデストガー)に対応できる
- 澄んだ金属的な音色と豊かな残響が特徴
- アンサンブルでも独奏でも活躍する
アラブ・オーケストラやトルコ古典音楽の合奏において中心的な役割を担い、地域の伝統音楽を象徴する楽器の一つです。近年はワールドミュージックの文脈でも注目されています。
使い方・例文
「アラビア音楽のコンサートでカヌーンの澄んだ音色が響くと、会場に中東の風情が一気に広がった」というように、中東・イスラム圏の伝統音楽の場面で登場します。
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