カタリナ・ダ・シエナとは?
かたりなだしえな
カタリナ・ダ・シエナとは、14世紀イタリアの神秘家・聖人で、キリストの「聖痕」を体験したと伝えられ、教皇のアヴィニョン捕囚終結に尽力したことでも知られるカトリック教会の博士です。
カタリナ・ダ・シエナ(1347〜1380年)は、現在のイタリア・トスカーナ州シエーナに生まれたドミニコ会第三会士(在俗会員)の神秘家・聖人です。染色職人の娘として25人きょうだいの末子として生まれ、幼少期から神秘体験を持ったと伝えられています。
彼女の信仰生活は激しい禁欲と黙想から始まり、やがて病人・囚人・貧者への積極的な奉仕へと展開しました。ペスト(黒死病)が猛威を振るう中でも患者の看護を行い、その献身的な姿が人々の信頼を集めました。
カタリナの生涯における主な出来事と業績:
- 1375年頃、キリストの五つの傷(聖痕)を体験したとされる
- 教皇グレゴリウス11世に書簡を送り、フランスのアヴィニョンからローマへの帰還(1377年)を実現させた
- 教会の改革と聖職者の刷新を強く訴える書簡を多数の権力者に送った
- 主著『対話』はキリスト教神秘主義文学の古典
彼女が識字教育を受けたのは成人後とされていますが、口述による書簡・著作は今日も高く評価されています。1461年に列聖、1970年にはパウロ6世によって「教会博士」の称号が与えられました(女性として初の二人のうちの一人)。また、イタリアの守護聖人の一人でもあります。
使い方・例文
「カタリナ・ダ・シエナのように」という表現は、権力者に対して信念を持って語りかける強さや、奉仕と神秘体験を結びつけた信仰の姿の比喩として用いられることがあります。
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