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カガンとは?

かがん

ガンとは、古代から中世かけてユーラシアの遊牧民・騎馬民族の間で用いられた最高支配者の称号で、「大ハーン」に相当する君主の地位を指します。

ガン(Khagan、可汗とも表記)は、ユーラシアステップ地帯に展開した遊牧・騎馬民族の政治体制における最高君主の称号です。テュルク系・モンゴル系・ツングース系など、さまざまな民族集団で用いられました。

ハーン(可汗)」が部族や小国家の長を指す称号であるのに対し、「カガン」は複数のハーンを束ねる上位の存在、いわば「ハーンのハーン(大ハーン)」を意味します。6世紀に強大化した突厥(テュルク)がこの称号を整備し、以後ハザール・カガン国・アヴァール・カガン国・ウイグル・カガン国など、各地の遊牧国家が「カガン国(カガナート)」の形式を継承しました。

カガンの権威は軍事的な強さと部族連合の合意によって成り立ち、後継者は血縁と部族の支持の両方を必要としました。農耕国家の皇帝制度とは異なり、世襲が絶対的に保証されるわけではなく、有力部族の離反によって急速に権力を失う例も多くありました。

モンゴル帝国ではチンギス・ハンの後継者が「大ハーン(カアン)」の地位を継承し、その称号はカガンの系譜を引くものです。中国・ペルシア・ビザンツなど周辺の定住文明諸国との外交においても、カガンの称号は高い権威を持って認識されていました。

使い方・例文

突厥やウイグルが東アジアの覇権を握っていた時代、唐の皇帝はカガンたちとの外交関係を維持するため姻戚関係を結ぶことも珍しくありませんでした。

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