ハーンとは?
はーん
ハーンとは、テュルク・モンゴル系遊牧民族の君主・首長に用いられた称号で、後には「大王」や「皇帝」に相当する意味で使われました。
ハーン(Khan)は、テュルク語・モンゴル語に由来する称号で、部族の長・君主・支配者を意味します。遊牧民族の政治組織において中心的な権威の象徴として用いられ、歴史上さまざまな形で使われてきました。
起源は古代テュルク系遊牧民族にさかのぼりますが、13世紀にモンゴル帝国が台頭するとハーンの称号は最高の政治的権威を示すものとなりました。チンギス・ハーンは全モンゴル族を統一した際に「大ハーン(カアン)」を称し、その後継者たちもこの称号を引き継ぎました。
ハーンにはいくつかの段階がありました。
- カアン(大ハーン): ハーンの中のハーンで、モンゴル帝国全体の君主
- ハーン: 各地のハン国(汗国)の君主
- ベク・アミール: より下位の首長
モンゴル帝国の分裂後も、キプチャク汗国・イル汗国・チャガタイ汗国などの各ハン国でハーンの称号が使われ続けました。また中央アジア・ペルシャ・インド(ムガル帝国)など広い地域でも君主や貴族の称号として定着しました。現代でも中央アジア諸国の人名や地名に「ハン」「カン」として残っています。
使い方・例文
「チンギス・ハーンはモンゴルの部族を統一し、ユーラシア大陸を席巻する大帝国の礎を築いた」のように、モンゴル史・中央アジア史の記述で頻繁に登場します。
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