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カイコガとは?

かいこが

カイコガとは、絹糸の原料となる繭をつくる昆虫で、人類が古くから絹糸生産のために飼育してきた完全家畜化された蛾です。

カイコガ(蚕蛾、学名:Bombyx mori)は、チョウカイコガ科に属する蛾の一種です。古代中国において野生のクワコ(桑蚕)を原種として家畜化されたとされており、数千年にわたる品種改良の結果、現在では完全に人間の管理下でのみ生存・繁殖できる昆虫となっています。野生では生きられないほど自然界への適応能力を失っており、飛翔能力もほとんどありません。

カイコガの幼虫(カイコ・お蚕様とも呼ばれる)はクワの葉のみを食べて成長し、最終齢になると口から絹糸を吐き出して繭をつくります。この繭1個から取り出せる糸の長さは約1,000〜1,500メートルにも及びます。繭を構成する絹糸は、フィブロインというタンパク質でできており、光沢・強度・滑らかさに優れた天然繊維として珍重されてきました。

養蚕は日本においても長い歴史をもち、江戸〜明治時代には国内の重要な産業のひとつでした。現在は化学繊維の普及により養蚕農家は激減しましたが、高級絹織物の素材として今も需要があります。また近年は、カイコガのゲノムが詳しく解析され、医療・バイオ素材など新たな活用も研究されています。

使い方・例文

養蚕農家や繭の展示施設では、カイコガの幼虫がクワの葉をむしゃむしゃと食べ、白い繭を紡ぐ様子を観察することができます。子どもの理科学習教材としても利用されています。

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