オーボエ・ダモーレとは?
おーぼえだもーれ
オーボエ・ダモーレとは、オーボエよりも少し大きいアルト音域の木管楽器で、バロック時代に生まれた柔らかく甘みのある音色が特徴の楽器です。
オーボエ・ダモーレ(Oboe d'amore)は、木管楽器のオーボエ族に属するアルト音域の楽器です。イタリア語で「愛のオーボエ」を意味する名が示す通り、通常のオーボエよりもやや低く、温かみと甘みを帯びた音色が最大の特徴です。
構造的にはオーボエとほぼ同じダブルリードの仕組みで、管の全長がオーボエより長く、ベル(管の先端)が丸みを帯びた「梨形ベル」(梨の形に似た球状)になっている点が外見上の大きな違いです。音域はオーボエより短3度低く、記譜上はAを吹くと実音のF♯が出る移調楽器(イ調移調楽器)です。
18世紀のバロック時代に発展し、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが多くの作品で積極的に使用したことで知られています。バッハのマタイ受難曲・ロ短調ミサ・カンタータ群には重要な独奏パートが含まれており、この楽器の知名度を高めた大きな要因となっています。
ロマン派以降は一時あまり使われなくなりましたが、20世紀に入って古楽演奏の復興とともに再び注目を集めました。現代でも専門の奏者が存在し、バロック音楽の演奏や現代作曲家の作品に登場します。オーボエ奏者が持ち替え楽器として演奏することも多いです。
使い方・例文
バッハのカンタータやマタイ受難曲の演奏会では、オーボエ・ダモーレが独奏楽器として登場し、その甘く哀愁のある音色が作品の抒情的な雰囲気を引き立てます。
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