オービタル・メカニクスとは?
おーびたるめかにくす
オービタル・メカニクスとは、天体や人工衛星・宇宙船の軌道運動を物理法則に基づいて解析・設計する学問分野で、宇宙工学の根幹をなします。
オービタル・メカニクス(Orbital Mechanics)とは、重力の影響下で動く天体・人工衛星・宇宙探査機などの軌道を、ニュートン力学やアインシュタインの一般相対性理論を用いて記述・計算・設計する学問分野です。「軌道力学」「天体力学(Astrodynamics)」とも呼ばれ、宇宙工学・天文学の基礎をなします。
中心的な理論はケプラーの法則(惑星の楕円軌道・面積速度一定・公転周期の法則)とニュートンの万有引力の法則に基づいており、これらから2体問題(2つの天体の相互引力による運動)の解析解が得られます。現実の宇宙航行では3体以上の引力が作用するため、数値計算による軌道決定が不可欠です。
オービタル・メカニクスが扱う主な概念には以下のものがあります。
- ケプラー軌道要素(軌道長半径・離心率・傾斜角など)
- ホーマン遷移軌道(最小燃料で軌道を変える標準的な遷移方法)
- 重力アシスト(スイングバイ)マヌーバー
- ランデブー・ドッキング計算
- 再突入軌道の設計
人工衛星の打ち上げ計画・国際宇宙ステーション(ISS)への補給ミッション・惑星探査機の軌道設計など、あらゆる宇宙ミッションにオービタル・メカニクスの知識が不可欠です。近年は小型衛星コンステレーションの設計や月・火星探査の活発化に伴い、より複雑な多天体問題への応用が進んでいます。
使い方・例文
宇宙機関のミッション計画書や宇宙工学の教科書、衛星打ち上げのニュース解説でオービタル・メカニクスという語が登場します。スイングバイ軌道を説明する文脈でも使われます。
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