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エルザ・モランテとは?

えるざもらんて

エルザ・モランテは、第二次世界大戦を背景にした大河小説『歴史』で知られる、20世紀イタリアを代表する女性作家です。

エルザ・モランテ(Elsa Morante、1912〜1985年)は、イタリアローマ生まれの小説家、詩人です。独学で文学を習得し、1941年に短編集でデビューしました。作家アルベルト・モラヴィアと結婚し、二人のローマ文壇での活動は互いに大きな刺激を与え合いました。

初期長編『アルトゥーロの島』(1957年)は、南イタリアの離島を舞台に少年の成長を詩的な文体で描いた作品で、イタリアの権威ある文学賞「ストレーガ賞」を受賞し、作家としての評価を確立しました。

最大の代表作は大河小説『歴史(La Storia)』(1974年)です。第二次世界大戦中のローマを舞台に、半ユダヤ人の未亡人教師イダとその息子ウーゾッポの過酷な運命を描いた作品で、戦争・ファシズム・貧困が民衆の日常をいかに蹂躙するかを圧倒的なリアリズムで描いています。発表と同時にベストセラーとなり、イタリア国内外で高い評価を得ました。歴史の大きな流れに翻弄される名もなき人々への深い共感が、作品全体を貫いています。

晩年の長編『世界の驚異(Aracoeli)』(1982年)も高く評価されており、モランテはイタリア現代文学における最重要の作家の一人として位置づけられています。

使い方・例文

「イタリア文学の戦争文学を研究するゼミで、エルザ・モランテの『歴史』は必ず議論のテーブルに上がります」。

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