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エリザベス・アンスコムとは?

えりざべすあんすこむ

エリザベス・アンスコムは、20世紀イギリスの分析哲学者で、行為論・意図の哲学・倫理学において独創的な業績を残し、現代哲学に大きな影響を与えた人物です。

ゲルトルード・エリザベスマーガレット・アンスコム(G. E. M. Anscombe、1919〜2001年)は、アイルランドリムリック生まれのイギリス哲学者です。オックスフォード大学で学び、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの弟子となって師の最も信頼された思想的後継者の一人となりました。ウィトゲンシュタインの遺言執行者を務め、主要著作の翻訳と刊行を担ったことでも知られます。

哲学的な業績として最も重要なのは、主著『インテンション(意図)』(Intention、1957年)です。この著作では「行為とは何か」「意図はどのように行為を説明するか」を体系的に論じ、行為論(アクション・セオリー)という哲学分野の確立に貢献しました。意図的行為を因果的説明ではなく「なぜそうするのか」という理由の問いで捉える独自の分析は、今日の哲学でも基礎的な参照点となっています。

倫理学では、1958年の論文「現代の道徳哲学」において「義務(ought)」「道徳的義務」といった概念が神学的文脈なしに使われることへの根本的批判を行い、徳倫理学の現代的復興に火をつけた重要論文として広く知られています。

カトリックの信仰を公に示し続け、避妊・人工妊娠中絶・核抑止に反対するなど、哲学と信仰を一体のものとして生きた人物としても特筆されます。

使い方・例文

「アンスコムの行為論は、ロボット工学や法哲学において『意図的行為』を定義する際の出発点として現在も参照されます。」倫理学や分析哲学の授業で必ず名前が出る哲学者です。

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