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エトリンガイトとは?

えとりんがいと

エトリンガイトとは、カルシウムアルミニウム・硫酸塩・水和物からなる鉱物で、コンクリートの硬化反応や変質現象において特に重要な役割を持ちます。

エトリンガイトは、化学式 Ca₆Al₂(SO₄)₃(OH)₁₂·26H₂O で表されるカルシウムアルミニウム硫酸塩水和鉱物で、六方晶系の針状・柱状結晶を形成します。ドイツのエットリンゲン(Ettringen)の産地にちなんで命名されました。

天然の鉱物としては、石灰岩が硫酸塩溶液の影響を受けた変質帯やスカルン中に産出しますが、最も広く知られるのはセメント・コンクリート工学における役割です。ポルトランドセメントと水が反応する初期段階で生成される一次エトリンガイトは、セメントの凝結調整に寄与します。

一方、コンクリートが硬化した後に硫酸塩が外部から浸入したり、内部に残った硫酸塩が再反応したりすることで生成される「遅延エトリンガイト」は、体積膨張を引き起こしてコンクリートを内側から崩壊させる「硫酸塩劣化」の原因となり、建築・土木工学上の大きな問題です。

  • 外観:無色〜白色の細長い針状結晶、シルク光沢
  • 硬度:2〜2.5(非常に軟らかい)
  • 天然産地:ドイツ・南アフリカ・アメリカなど
  • 工学的重要性:コンクリート劣化(ASR・硫酸塩劣化)の分析に必須

土木工学・材料科学の分野で欠かせない鉱物概念であり、インフラ構造物の耐久性評価においても頻繁に登場します。

使い方・例文

コンクリート構造物の劣化調査や材料試験の報告書で「硫酸塩劣化の原因物質」として言及されるほか、天然鉱物の標本コレクションでも針状の美しい結晶が展示されます。

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