ウスバシロチョウとは?
うすばしろちょう
ウスバシロチョウとは、白く薄い翅を持つアゲハチョウ科の蝶で、日本では山地の渓流沿いに生息し、春から初夏にかけて見られる希少性の高い種です。
ウスバシロチョウ(薄翅白蝶・学名:Parnassius glacialis)は、アゲハチョウ科ウスバシロチョウ属に分類される蝶です。名前のとおり翅が薄く半透明で、白地に黒い斑点や赤い紋を持つ繊細な外観が特徴です。翅を広げると60〜70ミリメートル前後になります。
同属のウスバアゲハ類(パルナシウス属)はヨーロッパアルプスや中央アジアの高山地帯に多く分布しており、日本のウスバシロチョウはその東アジア系の代表的な種です。日本では北海道から本州の山地に生息し、渓流沿いの草地や林縁を好みます。低地よりもやや標高の高い環境で見られることが多く、産地によっては個体数が少ないため、地域によっては保護の対象となっています。
成虫が出現するのは春から初夏(おおむね4月〜6月)の短い期間に限られます。幼虫の食草はムラサキケマンなどケシ科の植物で、成虫は卵を土や枯れ草に産み付け、卵の状態で越冬します。これは日本のアゲハチョウ科の中でも特異な越冬形態です。
その繊細で透明感のある翅の美しさから、蝶の愛好家に人気が高く、春の山地で舞う姿は季節の風物詩ともなっています。
使い方・例文
春の山地の渓流沿いで白く半透明の翅を持つ蝶を見かけたとき、「あれはウスバシロチョウではないか」と話題に上ります。
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