ウェルウィッチアとは?
うぇるうぃっちあ
ウェルウィッチアは、アフリカ南部のナミブ砂漠にのみ自生する裸子植物で、生涯に2枚の葉しか生やさない独特の形態を持つ「生きた化石」です。
ウェルウィッチア(Welwitschia mirabilis)は、ウェルウィッチア目・ウェルウィッチア科に属する裸子植物で、現生種は1属1科1種のみという非常に孤立した分類群です。ナミビアとアンゴラにまたがるナミブ砂漠の沿岸部にのみ分布し、砂漠の霧(海霧)から水分を吸収して生きています。
最大の特徴は、一生涯を通じてたった2枚の葉しか形成しない点です。発芽後に子葉に続いて生える2枚の本葉は成長とともに裂けながら伸び続け、老木では幅広い革質の帯が地面に広がるような独特の姿になります。茎は短く扁平で地面近くに座るように生え、木質化した幹の部分は地下に深く続く太根へとつながります。
寿命は極めて長く、放射性炭素年代測定によって1000年を超える個体の存在が確認されています。雌雄異株で、球果状の生殖器官(球花)をつけて繁殖します。砂漠という厳しい環境に特化したその生存戦略は、他の植物には見られない独自の進化の産物です。
植物学的には、裸子植物の中でもイチョウや針葉樹とは異なるグネツム類に属し、被子植物との系統的関係を探る研究でも注目されます。観賞価値も高く、温室植物として世界各地の植物園で栽培されています。
使い方・例文
植物の多様性や極限環境への適応を扱うドキュメンタリーや教科書で、「生涯2枚の葉しか出さない奇妙な植物」として紹介される場面でよく登場します。
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