インプリンティングとは?
いんぷりんてぃんぐ
インプリンティングとは、動物が生後初期の敏感期に特定の対象を刻み込むように学習する現象のことです。
インプリンティング(imprinting)とは、動物が誕生直後の限られた時期(敏感期・臨界期)に、特定の対象に対して強い愛着や追随行動を形成する学習現象です。日本語では「刷り込み」とも呼ばれます。
この概念を体系的に研究したのは、オーストリアの動物行動学者コンラート・ローレンツです。彼は孵化直後のガチョウの雛が、最初に目にした動く物体(多くは親)を親として認識し追いかけることを観察しました。ローレンツ自身が親代わりになり、雛が自分を追い回す実験は有名です。この研究により、インプリンティングは通常の学習とは異なる不可逆的な刻み込みとして注目されました。
インプリンティングの主な特徴は以下のとおりです。
- 特定の「敏感期(臨界期)」にのみ起こり、その後は形成が難しい
- 一度形成されると消えにくく、比較的永続的
- 報酬・罰なしに自然に成立する(古典的条件づけとは異なる)
- 鳥類では親への追随(追従インプリンティング)、性的対象の認識(性的インプリンティング)などがある
人間においても、幼少期の養育者との絆(愛着形成)がインプリンティングに類する現象と関連するという議論があります。発達心理学や動物行動学の基礎概念として広く教育・研究の場で取り上げられています。
使い方・例文
孵化したばかりのアヒルの雛が、最初に見た人間を親と思って後を追う様子は、インプリンティング(刷り込み)の典型例として理科や生物の授業でよく紹介されます。
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