イバン族とは?
いばんぞく
イバン族とは、マレーシアのサラワク州を中心に暮らすボルネオ島最大の先住民族で、かつて「海の民」とも呼ばれた狩猟・農耕の民族です。
イバン族(Iban)は、ボルネオ島のマレーシア領サラワク州および周辺地域に居住する先住民族です。サラワク州最大の民族集団であり、同州の人口の約3割を占めるとされています。
イバン族は歴史的に移動農耕(焼き畑)と川を利用した交易・移動を得意とし、かつては長距離の遠征や首狩り(ヘッドハンティング)の慣習で知られていましたが、植民地化とキリスト教の普及によってこれらの慣習は廃れました。長屋(ロングハウス)と呼ばれる共同住宅で多くの家族が一棟に暮らす居住様式は現在も維持されており、伝統文化の核となっています。
文化的特徴として以下が挙げられます。
- 精巧なプア・クンブ(儀礼用手織り布)の制作技術
- 全身に施すタトゥー(ペン)の風習
- ガウァイ・ダヤク(収穫祭)などの年中行事
- 口承叙事詩「チェンタイ」の伝統
言語はイバン語(マレー語に近いオーストロネシア語族)を使用します。現代では都市部への移住も増え、政府や民間企業で活躍するイバン族も多くなっています。マレーシア政府は先住民の権利(ネイティブ・カスタマリー・ライツ)を法的に認めていますが、開発による土地問題も続いています。
使い方・例文
マレーシア・ボルネオへの旅行や、東南アジアの先住民文化を調べる際に「イバン族のロングハウス体験」という形で目にします。
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