アムダリア川とは?
あむだりやがわ
アムダリア川とは、中央アジアを流れる大河で、かつてアラル海に注いでいた流域の農業・歴史・環境において重要な役割を果たした川です。
アムダリア川(アムダリアがわ、Amu Darya)は、中央アジアを西流する大河で、タジキスタン・アフガニスタン・トルクメニスタン・ウズベキスタンを経て、かつてはアラル海に注いでいました。全長は約2,400kmに達し、中央アジア最大級の河川の一つです。古代にはオクサス川(Oxus)とも呼ばれ、古代ギリシャ・ペルシャの文献にも登場します。
水源はタジキスタンのパミール高原に発するパンジ川とヴァフシュ川が合流したものです。流域には乾燥地帯が広がり、古くから大規模な灌漑農業が行われてきました。シルクロードの要衝でもあり、周辺にはサマルカンドやブハラなどの古都が栄えました。
20世紀以降、アムダリア川をめぐる最も深刻な問題としてアラル海の縮小が挙げられます。
- ソビエト連邦時代に大規模な灌漑施設が建設され、綿花栽培などのために大量の水が取水された
- その結果、アムダリア川(とシルダリア川)の水がアラル海にほとんど届かなくなった
- かつて世界第4位の湖面積を誇ったアラル海は大幅に縮小し、20世紀末には元の10%以下に
- 周辺では塩害・砂漠化・漁業崩壊・健康被害など深刻な環境問題が発生した
アラル海の縮小は20世紀最大の環境災害の一つとされており、アムダリア川の水利用と環境保全のバランスは現在も国際的な課題です。
基本データ
| 長さ | 2,620 km |
|---|
出典:Wikidata
使い方・例文
中央アジアを旅すると、かつてアムダリア川が注いでいたアラル海が干上がった様子を目にすることができ、過剰な取水による環境破壊の実例として世界中で語り継がれています。
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