アミメアリとは?
あみめあり
アミメアリとは、女王アリをもたない特異な繁殖システムで知られる小型のアリで、日本を含むアジアに広く分布します。
アミメアリ(学名:Pristomyrmex punctatus)は、ハチ目アリ科に属する小型のアリです。体長は約2ミリ程度で、体色は黒褐色をしています。日本では関東以南の各地に分布し、石の下や朽木の中などに巣を作ります。
アミメアリは女王アリが存在しないという非常に特異な繁殖システムをもつことで広く知られています。通常のアリのコロニーでは女王アリだけが卵を産みますが、アミメアリのコロニーではすべての働きアリが産卵能力をもち、雌雄両方の卵を産むことができます。
この「無女王制」の繁殖システムには次のような特徴があります。
- すべての個体が産卵するため、コロニー内の役割分業が他のアリより単純
- 有翅虫(羽アリ)による新コロニーの設立ではなく、既存コロニーの分裂による増殖が主体
- 働きアリ間の競争が少なく、比較的安定したコロニーを維持する
こうした繁殖様式は社会性昆虫の進化を研究する上で重要なモデルとして、多くの研究者に注目されてきました。また、農業面では植物を食害することはほとんどなく、一般的な害虫ではありませんが、アブラムシを守護して間接的に植物に影響を与える場合もあります。
使い方・例文
アリの社会進化を学ぶ授業や昆虫学の文献で、女王アリがいない特異なアリの例としてアミメアリがよく取り上げられます。
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