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アポトーシスとは?

あぽとーしす

アポトーシスとは、多細胞生物が正常な発生・恒常性維持のために遺伝的にプログラムされた細胞の「自発的な死」のメカニズムです。

アポトーシス(apoptosis)とは、多細胞生物において細胞が遺伝子によってあらかじめプログラムされた手順に従って自ら死滅する現象を指します。「プログラム細胞死」とも呼ばれ、ギリシャ語で「葉が木から落ちる」という意味の言葉が語源です。炎症や組織障害を伴う「壊死(ネクローシス)」とは根本的に異なる、秩序ある細胞死の様式です。

アポトーシスは細胞内外からのシグナルによって引き起こされます。細胞内では、DNA損傷の蓄積や酸化ストレスなどが引き金となり、ミトコンドリアからシトクロムCが放出されてカスパーゼというタンパク質分解酵素が活性化されます。細胞外では、免疫細胞(キラーT細胞など)が病原体に感染した細胞や異常な細胞を認識して死滅シグナルを送ることもあります。

アポトーシスが果たす役割は多岐にわたります。

  • 胎児の発生過程で指の間の水かきを消失させるなど、正常な形態形成への関与
  • 老化・損傷した細胞や不要になった免疫細胞の除去
  • がん化した可能性のある異常細胞の自発的除去によるがん抑制
  • 免疫細胞の選択と自己寛容の維持

アポトーシスの制御が乱れると、がんや自己免疫疾患、神経変性疾患などとの関連が見られます。がん細胞はアポトーシスを回避するメカニズムを持つことが多く、これを標的とした治療薬の開発も進んでいます。現代医学・生物学において非常に重要な基本概念です。

使い方・例文

医学・生物学の授業で「がん細胞はアポトーシスを回避して増殖する」「胎児の指の形成にアポトーシスが関与している」という形で説明されることが多い用語です。

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