アベル1689とは?
あべるいちろくはちきゅう
アベル1689とは、おとめ座方向に位置する大規模な銀河団で、強力な重力レンズ効果で知られています。
アベル1689(Abell 1689)は、地球からおよそ22億光年離れた場所に位置する巨大な銀河団です。アメリカの天文学者ジョージ・アベルが20世紀に作成した銀河団カタログ(アベルカタログ)の第1689番天体として登録されています。
この銀河団は、その巨大な質量による強力な重力レンズ効果で特に有名です。重力レンズとは、重力によって光が曲がる現象であり、銀河団の後ろに位置する遠方の天体の光が曲げられ、弧状や環状に見えることがあります。アベル1689はこの重力レンズ効果が非常に顕著で、背後にある多くの銀河が引き伸ばされた像として観測されています。
ハッブル宇宙望遠鏡による観測では、アベル1689の重力レンズ効果を通じて、これまで観測が困難だった遠方宇宙の銀河が多数発見されています。これにより、宇宙初期の銀河形成の研究に大きく貢献しています。
また、ダークマター(暗黒物質)の分布を調べる研究にも活用されており、銀河団内のダークマターの分布が重力レンズの像の変形から逆算・解析されています。宇宙論の研究において非常に重要な天体です。
使い方・例文
天文雑誌や宇宙ドキュメンタリーで「重力レンズで遠方銀河を発見」という文脈のときにアベル1689が登場することが多く、宇宙の望遠鏡として機能します。
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