アビ科とは?
あびか
アビ科とは、潜水が得意な水鳥のアビ類をまとめた鳥類の科で、北半球の寒冷地に生息し、魚食性の優れた潜水能力を持ちます。
アビ科(Gaviidae)は、鳥類のアビ目に属する唯一の科で、英語では「Loon(ルーン)」とも呼ばれます。現生種は1属5種のみからなる比較的小さなグループで、北米・ユーラシアの高緯度地域に生息しています。
アビ科の主な特徴は以下のとおりです。
- 優れた潜水能力:翼を使わず強力な足で水中を推進し、深さ数十メートルまで潜ることができる
- 後方に位置する足:泳ぎに特化した体型で、陸上での移動は非常に不得手
- 流線型の体:水の抵抗を最小限に抑えた形態
- 魚食性:水中で小魚を追いかけて捕食する
日本に渡来する種としてはアビ(Gavia stellata)・シロエリオオハム・オオハムなどが知られており、主に冬季に沿岸の海や大きな湖に飛来します。夏の繁殖地では独特の「笑い声」のような鳴き声で知られ、北米ではカナダの「文化的シンボル」として親しまれています。
生態的には水中生態系の頂点近くに位置し、水質や魚類資源の豊かさを示す指標種としても注目されています。繁殖地での個体数減少が一部の地域で懸念されており、湿地保全の観点からも重要な鳥類です。
使い方・例文
冬の日本海沿岸や瀬戸内海で、沖合の海上に静かに浮かびながら潜水を繰り返して魚を追う水鳥を見かけたとき、それがアビ科の仲間である場合があります。
この用語をシェア
最終更新: