アナモルフォシスとは?
あなもるふぉしす
アナモルフォシスとは、特定の視点や鏡を用いることで初めて正しい像が見える、故意に歪めて描かれた絵画技法のことです。
アナモルフォシス(Anamorphosis)は、通常の視点からは大きく歪んで見えるが、ある特定の角度から見るか、円柱形・錐形などの曲面鏡に映すことで初めて正常な像として認識できる絵画・図像技法です。ギリシャ語で「再び形を与える」を意味する言葉が語源とされます。
技法は大きく二種類に分類されます。
- 斜視アナモルフォシス:特定の鋭角な視点から見た時だけ正常に見える平面上の歪み絵
- 鏡面アナモルフォシス:円柱形や錐形の鏡の側面に映すことで正像が現れる技法
ルネサンス期にヨーロッパで発展し、遠近法の研究と深く結びついています。レオナルド・ダ・ヴィンチも習作としてアナモルフォシスを試みた記録があります。16〜17世紀には、宗教的・政治的な検閲を避けるための隠し絵として利用されることもありました。
現代では、路上や床面に描かれた3Dトリックアートとして広く親しまれており、特定のカメラアングルから撮影すると立体的な物体が浮かび上がるように見える作品が世界中で制作されています。視覚の仕組みや遠近法の原理を活かした表現として、芸術と科学の境界領域に位置する興味深い技法です。
使い方・例文
街中の歩道に描かれたトリックアートを、指定の位置からスマートフォンで撮影すると巨大な穴や動物が浮かび上がって見える作品は、アナモルフォシスの原理を応用したものです。
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