アドミラル・テーゲトホフとは?
あどみらるてーげとほふ
アドミラル・テーゲトホフは19世紀オーストリア帝国の提督で、リッサ海戦での勝利により近代海戦史に名を残した海軍の英雄です。
ヴィルヘルム・フォン・テーゲトホフ(Wilhelm von Tegetthoff、1827〜1871年)は、オーストリア帝国海軍の提督で、「アドミラル・テーゲトホフ」の称号でも広く知られています。マリブルク(現スロベニアのマリボル)生まれで、若い頃から海軍に志願し、優れた戦術眼と指揮能力で昇進を重ねました。
その名声を不動のものにしたのが、1866年7月20日のリッサ海戦(現クロアチア・ヴィス島沖)です。この戦いではイタリア統一戦争の一環としてオーストリアとイタリアが激突し、数的に不利なオーストリア艦隊を率いたテーゲトホフは「V字陣形」による体当たり戦術を採用してイタリア艦隊を撃破しました。この勝利は装甲蒸気軍艦による初の大規模海戦での勝利として、世界の海軍戦術史に影響を与えました。
リッサ海戦での戦術は、その後の各国海軍に「衝角戦術」再評価の機運をもたらし、20世紀初頭まで軍艦設計に衝角が設けられる一因となりました。テーゲトホフはオーストリア帝国の英雄として称えられ、その名はオーストリア海軍の艦艇にも冠されています。
1871年にわずか43歳で急逝しましたが、限られた資源で勝利を収めた戦略家として、現在も海軍史の文脈で高く評価されています。
使い方・例文
「海軍史の授業でリッサ海戦を学ぶ際、アドミラル・テーゲトホフの体当たり戦術は装甲艦時代の転換点として必ず取り上げられる。」
この用語をシェア
最終更新: