アドビ建築とは?
あどびけんちく
アドビ建築とは、日干しれんがを積み上げて建てる伝統的な建築様式で、乾燥地域を中心に中東・南米・北米南西部などで古くから営まれてきた工法です。
アドビ建築(adobe architecture)のアドビとは、土・砂・藁を混ぜて型に入れ太陽光で乾燥させた日干しれんがを指します。アラビア語のal-ṭūb(れんが)を語源とし、スペイン語を経由して英語に入った言葉です。この素材を用いた建築は、焼成れんがや木材が得にくい乾燥地帯を中心に人類が数千年にわたって使い続けてきた建築技術の一つです。
アドビ建築の主な特徴は以下のとおりです。
- 熱容量が高く、昼は外気の熱を遮断し夜は蓄えた熱を放出するため、砂漠気候の寒暖差に対応した自然な温熱調節が可能
- 土・藁・水のみで作れる地産地消型素材であり、エネルギーコストが低い
- 曲線的で有機的な外観になりやすく、独特の景観美を生み出す
- 適切なメンテナンス(雨の多い地域では表面の泥塗り補修)が必要
代表的な地域としては、アフリカのマリにあるジェンネ大モスク(世界最大の日干しれんが建築)、アメリカ南西部のプエブロ・インディアンの集合住宅、イエメンのシバームの高層建築などが挙げられます。現代では持続可能な建築として再評価が進んでおり、エコハウスや地域の伝統建築保護の観点からも研究されています。
使い方・例文
アメリカのニューメキシコ州タオスに現存するプエブロ集落は、アドビ建築による多階建て住宅が密集しており、世界遺産にも登録された現役の集合居住地として知られています。
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