アイソスタシーとは?
あいそすたしー
アイソスタシーとは、地殻がマントルの上に浮かぶように均衡を保つ地球物理学上の概念です。
アイソスタシー(isostasy)とは、地球の地殻がマントルの上で浮力的な均衡を保っているという考え方です。密度の低い地殻が、より密度の高い流動性のあるマントルの上に「浮かんでいる」状態を指し、地表の凹凸と地下の質量分布がつり合うことで成立します。
この概念は19世紀に提唱され、アメリカの地質学者クラレンス・ダットンが「アイソスタシー」という名称を定着させました。主な理論として、
- プラット説(地殻の密度差で均衡を説明)
- エアリー説(地殻の厚さの違いで均衡を説明)
- ベニング・メネス説(両者を統合した考え方)
具体的には、ヒマラヤ山脈のような高い山岳帯の下には深い「根」が存在し、その低密度の根がマントルに沈み込むことで高さを支えています。逆に氷河が溶けると地表の荷重が減り、地殻がゆっくり隆起するアイソスタシー回復と呼ばれる現象が起きます。スカンジナビア半島やカナダが現在も隆起し続けているのはその例です。
アイソスタシーは地殻変動・地形形成・資源探査など幅広い分野で基盤となる重要な概念です。
使い方・例文
「氷河期に分厚い氷床に覆われていたスカンジナビアでは、氷が解けたアイソスタシー回復によって今も地面が隆起し続けている。」といった地球科学の説明でよく登場します。
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