ふ化場とは?
ふかじょう
ふ化場とは、魚類や水産生物の卵を人工的に管理・孵化させ、稚魚や稚貝などを育てて放流または出荷するための施設のことです。
ふ化場(孵化場)は、魚・貝・甲殻類などの水産生物の卵を人工的に管理し、孵化させて初期育成を行う専門の施設です。自然環境での孵化や生残率の低い水産生物を安定的に繁殖させるために設けられており、水産業・栽培漁業において重要な役割を担っています。
ふ化場の主な機能は次のとおりです。
- 採卵・受精:親魚から卵と精子を採取し、人工授精を行う
- 孵化管理:適切な水温・水質・酸素量を保ちながら卵を孵化させる
- 稚魚育成:孵化した仔魚(しぎょ)をプランクトンや人工餌料で育てる
- 放流・出荷:一定サイズに育てた稚魚を河川・海洋へ放流、または養殖業者へ出荷する
公的なふ化場は主に都道府県や国が運営し、サケ・マス・ヒラメ・アワビ・ウニなど各地の重要水産資源の増殖を目的として稼働しています。特にサケのふ化放流事業は日本各地の河川で長い歴史を持ち、漁業資源の維持・回復に貢献してきました。
民間のふ化場は養殖業の種苗供給を担い、ブリやマダイ、ウナギなどの稚魚(種苗)を生産して養殖業者に販売しています。ふ化場の技術は水産資源の持続的な利用と食料安全保障に不可欠な基盤のひとつです。
使い方・例文
秋に川を遡上してきたサケを捕獲し、採卵・受精させた卵をふ化場で管理して春先に稚魚を放流するサケのふ化放流事業は、日本の河川漁業を支える代表的な取り組みです。
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