ひすいとは?
ひすい
ひすい(翡翠)とは、美しい緑色を持つ宝飾用の鉱物で、古来より東アジアで珍重されてきた宝石のことです。
ひすい(翡翠)とは、宝飾品や彫刻に用いられる硬質の鉱物で、狭義にはヒスイ輝石(ジェダイト)を指しますが、広義では軟玉(ネフライト)も含めて「翡翠」と呼ばれることがあります。鮮やかな緑色が代表的ですが、白・紫・黄・黒・無色透明など多彩な色合いが存在します。
ジェダイトとネフライトは成分も硬度も異なります。ジェダイトはナトリウムとアルミニウムのケイ酸塩鉱物でモース硬度6.5〜7程度を持ち、より希少で高価とされています。ネフライトはカルシウムとマグネシウムを含む角閃石の一種で、やや硬度が低いものの靭性に優れます。
東アジアにおける翡翠の文化的意義は非常に深く、特に中国では「玉(ぎょく)」として金よりも尊ばれてきた歴史があります。古代から邪気を払い、長寿・繁栄・知恵を象徴するものとして、皇帝や貴族の装飾品・儀礼具に多用されてきました。日本でも縄文時代から勾玉(まがたま)の素材として使われており、古代の権力や精神性を体現する宝石として出土品に多く見られます。
現代では宝飾品(指輪・ネックレス・ブレスレット)のほか、仏像・彫刻工芸品の素材としても重宝されています。良質なジェダイトの産地としてはミャンマー(ビルマ)が世界的に著名で、透明感の高い「インペリアルジェード」と呼ばれる濃緑色のものが最高品質とされています。
使い方・例文
博物館の展示で、縄文時代の遺跡から出土したひすい製の勾玉を目にした。その深い緑色は数千年の時を経ても美しさを保っていた。
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