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はくちょう座Pとは?

はくちょうざぴー

はくちょう座Pとは、白鳥座に位置する明るく不安定な超巨星で、激しいガス放出を続けることで知られる特異な恒星です。

はくちょう座P(P Cygni)は、白鳥座に位置する光度型の変光星であり、質量・光度ともに極めて大きい超巨星に分類されます。地球からの距離は数千光年と推定されており、もし太陽と同じ距離に置いたとすれば夜空を昼のように照らすほどの輝度をもつとされています。

この星が特に注目される理由は、その大気から高速で物質を吹き飛ばす強烈な恒星風にあります。スペクトルには「P Cygni プロファイル」と呼ばれる特徴的な形状が現れ、青方偏移した吸収線と赤方偏移した輝線が対になって観測されます。この形状は高速で膨張するガスシェルの存在を示しており、現在でも天文学において膨張外層をもつ天体を同定する際の重要な指標として世界中で利用されています。

はくちょう座Pは歴史的にも興味深い天体で、17世紀に突然増光して肉眼でも見えるほど明るくなったと記録されています。その後も光度が変動を繰り返しており、恒星進化の観点から「輝光青色変光星(LBV)」の代表例として研究されています。LBVは大質量星が超新星爆発に向かう進化経路上にある不安定段階とみられ、そのメカニズムの解明は現代天文学の重要課題のひとつです。

使い方・例文

分光観測で「P Cygniプロファイル」が確認されると、その天体が高速で物質を放出していることを示すため、超新星残骸や活動的な変光星の分析でよく言及されます。

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