あかり衛星とは?
あかりえいせい
あかり衛星とは、JAXAが打ち上げた日本初の赤外線天文衛星で、全天の赤外線源を体系的に観測した宇宙望遠鏡です。
あかり衛星(ASTRO-F)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と宇宙科学研究所(ISAS)が開発し、2006年2月に打ち上げた日本初の本格的な赤外線天文衛星です。愛称「あかり」は公募で選ばれ、「光」「暖かさ」を意味する日本語に由来します。
赤外線観測は可視光では見えない低温天体やダスト(塵)に覆われた天体を探るのに適しており、あかりはこの特性を活かして全天の赤外線源カタログを作成しました。主な成果として、
- 約130万天体を収録した「あかり全天赤外線カタログ」の公開
- 星形成領域の詳細なマッピング
- 銀河の赤外線輝度分布の精密測定
- 太陽系内の小惑星や彗星の赤外線特性調査
衛星は液体ヘリウムを用いた冷却システムで望遠鏡をほぼ絶対零度近くまで冷やすことで、高感度な赤外線検出を実現しました。冷媒が尽きた後も短波長赤外線での観測を続け、2011年11月に運用を終了しました。あかりのデータは現在も世界中の研究者に活用されており、銀河の進化や星・惑星形成の解明に大きく貢献しています。
使い方・例文
天文学の論文や宇宙ニュースで「あかり衛星が観測した赤外線カタログを使って新たな星形成領域が発見された」といった文脈で登場します。
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