U字谷とは?
ゆうじこく
U字谷とは、氷河の侵食によって形成された断面がU字形をした谷のことで、急な谷壁と平坦な谷底が特徴です。
U字谷(ユーじだに、U-shaped valley)は、氷河の侵食作用によって形成された谷地形です。河川の侵食でできるV字谷と対比され、断面が丸みを帯びた「U」の字に近い形状をもつことが名称の由来です。
氷河は流れる際に底面や側面の岩盤を削り取りながら移動します。この「氷食(plucking・abrasion)」は非常に強力で、谷の底を広く平らに削り、谷壁を急峻に切り立たせます。その結果、V字谷に比べて谷底が広く平坦で、谷壁が急傾斜というU字形断面が生まれます。
U字谷の特徴的な付随地形には次のものがあります。
- 懸谷(けんこく):支流の谷が本流の谷に対して高い位置で合流する地形。滝が生まれやすい。
- フィヨルド:U字谷に海水が浸入してできた細長い湾(ノルウェー・ニュージーランドなどに多い)。
- 圏谷(カール):氷河の発生源となった椀形のくぼ地。
日本では氷期に氷河が発達した北アルプス(立山・槍ヶ岳周辺)などにU字谷の地形が残っています。世界的にはスコットランド・スイス・アラスカなどが典型的な産地として知られています。
使い方・例文
地理・地学の授業で氷河地形を学ぶ際に、V字谷との比較としてよく取り上げられます。
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