r選択とK選択とは?
あーるせんたくとけーせんたく
生物の繁殖戦略を「多産・短命型」と「少産・長命型」の二極に分類した生態学の理論的枠組みです。
r選択とK選択は、生態学者ロバート・マッカーサーとエドワード・ウィルソンが1960年代に提唱した生活史戦略の概念で、生物が環境に応じてどのように繁殖・生存に資源を振り分けるかを対比的に示します。
r選択種(r-strategist)の特徴は次のとおりです。
- 繁殖率(r)が高く、一度に多数の子を産む
- 個々の子への投資は少なく、親の保護は最小限
- 成熟が早く寿命は短い傾向
- 不安定・撹乱的な環境(空きニッチが多い場所)に適応
- 例:昆虫、小型齧歯類、一年草
K選択種(K-strategist)の特徴は次のとおりです。
- 環境収容力(K)付近で安定した個体数を維持
- 少数の子に多大な親の投資を行う
- 成熟が遅く長命
- 安定した環境・混雑した生態系(競争が激しい場所)に適応
- 例:ゾウ、クジラ、ヒト、大型樹木
現代の生態学ではr-K二分法を超えた「生活史理論」へと発展しており、連続的なスペクトラムとして捉える視点が主流ですが、生物の繁殖戦略を直感的に理解する枠組みとして今も広く使われます。
使い方・例文
感染症の拡大を説明する場面で、ウイルスや細菌が典型的なr選択的戦略(急速な複製・大量増殖)を取ることを述べるときに引用されます。
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