エドワード・ウィルソンとは?
えどわーどうぃるそん
エドワード・オズボーン・ウィルソンは、社会生物学の創始者として知られるアメリカの生物学者で、アリの研究から人間行動の進化的基盤を探求した20世紀を代表する科学者です。
エドワード・オズボーン・ウィルソン(Edward O. Wilson、1929〜2021年)は、アメリカの生物学者・博物学者で、社会生物学と生物多様性保全の分野に革命的な貢献をした人物です。
ハーバード大学で長年にわたり研究・教育に従事し、特にアリの行動・生態に関する世界的権威として知られています。1975年に刊行した著書『社会生物学:新しい総合』では、動物の社会行動を進化論の観点から体系的に分析し、その枠組みを人間社会にも適用しようとした画期的な試みが大きな論争を巻き起こしました。
ウィルソンの主要な業績と概念は以下のとおりです。
- 社会生物学の確立:動物の利他行動・協力行動を遺伝子レベルで説明
- 生物多様性の価値を訴えた「バイオフィリア(生命愛)」仮説
- 島嶼生物地理学:生息地の面積と種多様性の関係の定式化
- アリのフェロモンコミュニケーションの解明
ピュリッツァー賞を2度受賞した著作家でもあり、一般向けに科学の面白さを伝える活動にも精力的でした。晩年は生物多様性の保全を訴え、地球の半分を自然に残す「ハーフ・アース」構想を提唱するなど、環境問題においても指導的な役割を果たしました。
使い方・例文
「ウィルソンの社会生物学は、人間の攻撃性や利他行動を遺伝子の観点から論じたとして、発表当時に人文・社会科学の研究者と激しい論争を生んだ」のように、科学思想史の文脈で引用されます。
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