CoMPとは?
こーえむぴー
CoMPとは、複数の基地局が連携して同時に送受信を行うことで通信品質を改善するLTE・5G向けの協調通信技術のことです。
CoMP(Coordinated Multi-Point:協調マルチポイント送受信)は、複数の基地局(またはアンテナポイント)が互いに連携・協調して、同一端末に対して同時に信号の送受信を行う無線通信技術です。3GPPによってLTE-Advanced(Release 11以降)から規格化され、5G(NR)でも継続して採用されています。
従来のセルラーネットワークでは、端末はひとつの基地局としか通信せず、セル境界付近では隣接セルからの干渉を強く受けて通信品質が大幅に低下する問題がありました。CoMPはこの課題を解決するために開発されました。
CoMPには主に以下の動作モードがあります。
- Joint Transmission(JT):複数の基地局が同時に同じデータを送信し、受信側で合成することで信号強度を高める
- Coordinated Scheduling/Beamforming(CS/CB):基地局間でスケジューリングやビームの方向を調整し、干渉を低減する
- Dynamic Point Selection(DPS):最も品質の良い基地局を動的に選択して送受信する
CoMPの効果が最も発揮されるのはセル境界付近です。高速移動中のユーザーがセルを切り替える際もシームレスな通信を維持でき、エリア全体のスループット均一化にも貢献します。5G時代の超高密度ネットワーク(スモールセル)においても、CoMPは重要な役割を担っています。
使い方・例文
電車でトンネルを抜けた直後や建物の陰など、複数の基地局の境界付近でも通信が途切れにくいのは、CoMPのような協調送受信技術が働いているためです。
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